"道頓堀川は大阪ミナミを生かす大切な血管"
大阪の繁華街代表とも言える、通称‘’ミナミ‘’を流れ、夜には賑やかなネオンを映し出す大阪の象徴的な存在、道頓堀川。
関西と言う土地柄か人情までも映し出すと言う声もある程です。
全国的に認知度も高く、今や観光の名所となっているのは周知の事実ですが、
西の木津川と東の東横堀川を結ぶ、実は長さ3kmにも満たない運河なのです。
そんな小さな川ですが、本や映画、歌の歌詞にも起用されるなど、
多くの人が道頓堀川に魅了され、そして愛され続けています。
国土交通省が21日発表した2017年の公示地価(1月1日時点)によると大阪府の商業地の上昇率は5.0%と16年に続き都道府県で1位だった。訪日外国人の増加による商業施設の需要増が地価を押し上げ、地点別でも全国の上昇率5位内を大阪が独占した。 <出典:日本経済新聞>
商業地は大阪府が4年連続で上昇した。上昇率は1位の大阪市中央区道頓堀1丁目をはじめ、5地点が3割超と全国上位を占めた。16年前半は中国人観光客らの「爆買い」は減りホテル需要に陰りがみられたが、同年後半から商業施設の需要は底堅さを増している。 <出典:日本経済新聞>
2017年に大阪を訪れた外国人観光客数は、なんと約1,111万人。(※2012年から6年連続で過去最高を更新中。)
日本全体の訪日外国人客数2,869万人中、40%近くもの外国人客が大阪を訪れていると言う驚きの事実となっています。
関西空港外国人調査でも大阪での滞在中訪問先として、大阪城やUSJさえも抑え、道頓堀がランキング1位となっており、2020年には目標を650万人と設定。(大阪観光局調べ)
映画公開前に行われるプロモーションや、主役俳優の来阪に合わせて行われるイベントの場として、道頓堀川が活用されることが増えている。
道頓堀川で行われるプロモーションでは、道頓堀川遊歩道「とんぼりリバーウォーク」や、戎橋に集まった観客に向けて、船でやってきた俳優が映画に関するコメントをし、観客からの写真撮影に応じるというパターンが多い。その模様をテレビや新聞、ネットメディアなどが報じることで、映画の認知度を高める作戦だ。
道頓堀川が選ばれることが多い理由について、関西の映画情報サイト「キネプレ」編集長の森田和幸さんは「川の上なので一般客が混ざらず、警備が楽」「正面だけでなく、川の両岸と橋の3方向から観覧できる」「ゲリラ性を出せる」「道路を通行止めにしなくて良い」「通行量が多く、SNSでの拡散を生みやすい」「大阪らしい場所でご当地性を出しやすい」「アジアからの旅行者が多く、海外への認知拡大にも役立つ」ことを挙げる。
「宣伝会社の最大のミッションは『映画館に行かない人にどう興味を持ってもらうか』。これまでも店頭や街頭での映画イベントは行われてきたが、警備や交通整理が大変だった。映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のプロモーションで、2014年6月にトム・クルーズさんが道頓堀に来た際に、ワーナーの公式ツイッターが『トム・クルーズが道頓堀をクルーズやで!』とつぶやき、バズったのも印象的」と森田さんは語った。
道頓堀川で遊覧船を運航し、映画プロモーションではステージ船を運航する一本松海運の一本松英三さんは「3年ぐらい前から道頓堀川での映画プロモーションが増えてきた。プロモーションした映画がヒットするなど、聖地化したことが大きいと思う。船の運航にあたっては、『船上ステージのため安全を最優先する』『道頓堀川を航行している他の船舶との調整』『安全最優先の上でピンポイントの時間調整』に気を付けている」と話す。
”なんば経済新聞より引用”
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