クレンジングで大切なのは“落とす力”と天然の保護膜を取りすぎない“守る力”のバランスなのです。

1992年の開業以来、多数の異なるお肌質に触れてきました。 実に多いのは、お肌質に合わない誤ったクレンジングや洗顔法が原因の肌トラブルです. 特別なスキンケアよりも、お肌質にあったクレンジング剤のセレクトと、 クレンジング方法が合ってさえいれば、肌コンデションはかなり安定的に維持できます。 クレンジング一つからで肌質感が変わる‼をご実感いただきたいのです。

①洗い上がりがしっとり~な洗顔やクレンジング剤の問題点…
乾燥肌や敏感肌用のクレンジングの中には、成分基材の油膜や界面活性剤などの張力で、皮膚に油分を残ししっとり感を出している商品も多いのですが、油膜が皮膚表面に残ったままでは、次に用いる保湿化粧水や美容液の有効成分の浸透が妨られます。また、皮膚が不活性な状態となる可能性もありますので、油膜や基剤が残るタイプの連用は避けましょう。
②化粧崩れしにくいファンデーションのクレンジングケア
落ちにくいファンデーションや日焼け止めなどは、シリコーン油を多めに配合するなどして、皮膚との密着性を高めていますが、皮膚は絶えず分泌・排泄が活発な器官です。
長時間密閉されると、吹き出物や肌ダメージの原因になる場合があります。落ちにくいファンデは便利性の一方、皮膚呼吸を妨げたり、落とすときの肌負担の可能性もあるため、日常使いは、シリコーンや紫外線吸収剤フリーなどのナチュラルメークにされることをお勧めします。
③肌質にあったクレンジング剤選び
クレンジングケアで最も多いNG例は、Tゾーンだけが脂っぽく、頬はカサカサという混合肌の方が、Tゾーンに合わせた過剰なクレンジングや洗顔で、必要な皮脂膜まで奪い続け皮膚を過敏にし、本来は乾燥肌でも敏感肌でもないのに、肌にダメージを与えている例です。肌質にあったクレンジング選びこそが、スキンケアで最も大切です!
④皮脂を取りすぎないこと
汚れは落とすけれども、必要な皮脂までは落とさない!これは全肌質に必要なクレンジングの条件です。オイルクレンジングやバームに使われる、界面活性剤の特性から、落ちにくいメークを落とすのは得意ですが、皮脂を取り過ぎてしまう可能性があり、無防備に外界の刺激にさらすことにもなるので、要注意です!
クレンジングの目的はメイク汚れだけでなく分泌腺に溜まる皮脂や余分な汚れを落としたり、毎晩のクレンジングマッサージによ肌を活性させたり顔面に広がる筋層の凝りを解すことも大切だと考えます。
➡『正しいクレンジング方法について』をご覧ください。